情景「プールサイド」

2024/07/24

蝉しぐれ

7/19(金)、関東にも梅雨明け宣言が出ました。朝早くから蝉しぐれが喧しい。油蝉の大合唱です。昼頃になると油蝉はおとなしくなって、ミンミン蝉が賑やかなのに気がつきました。早起き蝉、朝寝坊蝉でしょうか。どちらも鳴くのは雄で、求愛行動だそうです。数年を地中で過ごし、地上に出て7日ほどの命、生命の輪廻が繰り返されていきます。蝉の声を聴きながらプールにお出掛けください。灼熱地獄から水中の楽園へ、ひと時の涼感をあなたにお届けいたします。

 

(7/25 以下、柴橋さん投稿です。)

オニユリとよく似た班点模様なれど、こちらは色が明るい赤と白。すると赤鬼かと思いきや、付けられた名前はカノコユリ(鹿の子百合)。華やかな斑点を子鹿の斑点模様に準えたのだとか。オニユリと決定的に違う点の一つは、オニユリがムカゴで繁殖するのに対して、カノコユリには他の百合同様、ムカゴはできないことです。

 

筒状の部分には密生した白い粒状の毛がキラキラしていて、自然な皺のある五裂した花弁の中心部分は渋い紅色。観るだけならなかなか美しい花です。その後に出来る果実の珠玉も美しいのに、可哀想なのはその名前。でも葉や茎に触りさえしなければヘクソカズラ(屁糞葛)の名の由来には気付きません。

 

梅雨が明けた途端に一斉にセミ(蝉)が鳴き始めた感があります。これは桜の樹で鳴くミンミンゼミ(蛁蟟:難読ですね)。蝉の眼は五つあるそうです。左右にある大きな二つは直ぐに分かりますが、その二つを結ぶ中間に三角形を成している小さな点が、残る三つの眼。この小さな三つの眼を使って、明るさや姿勢のバランスを保つのだとか。

 

梅雨が明けて猛暑が続きます。キアゲハ(黄揚羽)にとっても暑いのか、熱中症にならぬ様、日陰に入って一休みです。翅を開いて止まっている姿は、いかにも暑い暑いと言っているかの様です。翅を閉じて止まるのが蝶だとばかり思っていましたが、キアゲハは翅を開いて休むのですね。

 

強い日差しを物ともせずに、他の植物に覆い被さって上へと伸びるのがこれ。覆われた方は陽が当たらずにやがて枯れゆくことから、その名もヤブカラシ(薮枯らし)。覆われた植物にとっては厄介者なのですが、その花はご覧の様に蜜が多く、蟻などには人気絶大です。

 

旧第一病舎の傍の木、白い小さな花が散った後の果実がだいぶ赤くなってきました。サンゴジュ(珊瑚樹)の名は、この赤い姿をサンゴに見立てたのが由来だとか。

 

雌蕊のみで飾り気のなかった雌花、ユズリハ(譲葉)の若い果実です。雌蕊の名残はそのままですが、こんな立派な、と言うか、こんなマトモな姿の果実になるとは…。あと数ヶ月もすると、藍黒色に熟します。

 

小さいながらも多少の飾り気はあった雌花、熟すと美しい青紫色になるアオツヅラフジ(青葛藤)の若い果実です。成熟した姿もブドウに似ていますが、この段階から既にブドウの若い果実に似ていますね。

 

こちらはノブドウ(野葡萄)。蜜が多く、虫も沢山集まってきていたのに、花数の割には果実にまでなったのは少ない様な… これからカラフルに変身して行きますが、どれが何色になるかは予測不可能です。

 

朱色のカプセルが割れて、中に詰め込まれていた朱色の花弁が、手品のハンカチの様に開いて華やかだったザクロ(柘榴)の花。その花弁も落ち、やがて多くのカプセルはタコさんウィンナーの様な姿で落ちてしまいましたが、果実となったものは今はこんな姿です。あのカプセルだった萼が、タコさんの足を残したまま、球形に膨らんでいます。そうか、ザクロって、萼がそのまま丸く膨らんだものなのだと認識しました。

 

 

 

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