情景「プールサイド」

2023/08/24

藤の蔦

今年もパーキング脇の藤の蔓が夏の陽を浴びてよく伸びます。もう何度目になるでしょうか、駐車の邪魔にならぬようにと刈り払いです。早くから始めるのですが日差しは朝から厳しい。いっぱい汗をかいた後はプールが爽やかです。シャワーで汗を流してからゆっくりとウォーキング、そして魚になります。この夏、プールで行水が何よりではないでしょうか。ひと時の涼に身を置いて、うだる暑さよお前なんかへっちゃらさ・・・、なんて強がりを言ってみました。

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

エノキの漢字は、木偏に夏です。枝葉が大きく覆いかぶさって、夏の強い日差しの中に大きな木陰を作ってくれています。果実が僅かに色づき始めました。

 

旧院長室棟の傍にナツズイセン(夏水仙)が現れました。どこが水仙に似ているというのか、突然に出現して葉もないのにいきなり花が咲く様など見るからに彼岸花の仲間だろうに、と思っていたのですが、水仙はヒガンバナ科なのだと知り、この名前にも道理ありと思うようになりました。

 

花弁はラメ生地の様に、光を浴びてキラキラと輝いています。この状態の葯は、カキフライの様な姿です。

 

カキフライは夏水仙だけではありません。こちらはタカサゴユリ(高砂百合)。昆虫はカキフライに惹き寄せられる… そんなことはありません。

 

芝の中にコニシキソウ(小錦草)を見つけました。舗装された道端からでも生えて地を這って広がる地味な植物です。変わっているのはそのとても小さな花。左のほうに斜めになっている葉が芝の葉ですから、およその大きさはお分かりと思います。毛に覆われた杯の様なのが花。上部の白いのが花弁かと思いきや、「付属体」とされています。その内側の黄身がかったのが腺体、なにかを分泌する組織ということでしょう。そして更に内側に雄蕊が見えているので、これは雄花でしょう。

 

雄花の左には、雌蕊を出している雌花があるのですが、ひどくピンボケになってしまいました。下の大きな(といっても実際の大きさは小さい)球体は果実。まだ柱頭が残っています。こんなに小さな花ですが、虫媒花だそうです。地を這う植物らしく仲介者はアリの様です。

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