2023/04/20
♫若葉が街に急に萌えだした ある日私が知らないうちに
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天地真理のメロディーに載せて、街のそこここで緑が鮮やかです。郷の庭も新緑から深緑まで緑一色、草花たちも我も我もと咲き競います。街に里に、山に海に、お出掛けにいい時節ですね。プールの行き帰りに庭園もお楽しみいただけたらと思います。
(以下、柴橋さん投稿です。)
正門を入って正面にあるニシキギ(錦木)に淡い黄緑色の花が咲き始めました。雄蕊の根元が台座の様になっているのがわかります。
正門を入って右手にあるコマユミ(小檀)にもニシキギとよく似た花が。花だけでなく全体もよく似ているのですが、枝に顕著な翼があるのがニシキギ、翼のないのがコマユミです。とはいえ、コマユミにも翼が全くない訳ではないので厄介です。
桜の大樹の下に白のタツナミソウ(立浪草)が顔を出しました。花は筒の基部で急に曲がって直立しています。口を開けたサマは、ドナルドダックみたいです。
シバの花が目につくようになりました。最初は雌蕊だけが現れ、雌性期の花の状態です。足元には沢山の黄色の花、コメツブツメクサ(米粒詰草)がいっぱいです。米粒よりも小さな花が集まって一つの塊になっています。
均整の取れた姿のこの小さな花は、大きなタブノキ(椨)の花です。外側の雄蕊6本よりも目立つ橙色をした6本は、蜜を出す腺体なのだそうです。
赤みを帯びた穂をつけているのはスイバ(酸葉)です。道端などにも生えているので却って注意深く観察される機会は少ないかもしれません。全体としてはボサボサした印象ですが、拡大して観るとこんな姿が。スイバは雌雄異株で、これは雌花です。赤い毛玉の様な柱頭が3つで一つの花を構成しているのが分かります。その花が細い柄で吊り下げられていたのですね。
一方こちらは雄花。やや赤みを帯びた小さな笠が赤い細糸で吊り下げられています。何と可憐で繊細な構造をしていることでしょう。実に驚きました。
これまた雌雄異株の小さな花、ツルウメモドキ(蔓梅擬)の雄花です。秋になって黄色に熟した実から鮮やかな朱色の種子が顔を出すのは当然雌花。雄花の方は花の時期であっても、この通り、地味に咲いています。
梅苑の方に進むと何とも甘い香りが漂っています。香りの主はこれ、アキグミ(秋茱萸)です。チューブから押し出された様な雌蕊には些か驚かされました。
クヌギ(櫟)の花を見ることができました。奥まった場所にあり、しかも高い枝に咲くので、写真に収めるのも結構大変です。沢山垂れ下がっているのが雄花の花序です。残念ながら雌花を確と探し出すことは出来ませんでした。
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