情景「プールサイド」

2021/10/14

稔りの秋

郷の樹々の果実が大きくなってきました。まだ青かったり緑色であったりと若さを感じる果実も多いのですが、色付いたり、割れて弾けたりと稔りの秋のドラマが展開されていきます。
海に足を運べば、波の向こうから”誰もいない海”が聴こえてくるような・・・。そう、こんな時節はトワ・エ・モアがお似合いです。 ♫ルルルールルルルー・・・

 

(以下、柴橋さん投稿です)

クスノキ(楠)、穂を伸ばしたダンチク(暖竹)を前景に、正門から見る旧第一病舎です。秋の夕暮れ時には、隣に美しいシルエットになった富士山が…

(絵になりますね。)

正門を入って右手の自転車置き場の傍に、熟した葡萄の房が…、と見間違えそうなのは、アオツヅラフジ(青葛藤)の果実です。雌雄異株ですが、この個体は結実しているのですから明らかに雌株です。美味しそうに見えますが、有毒だそうです。

ツルウメモドキ(蔓梅擬)の果実が3つに裂開して、中から鮮やかな赤い皮の種子が顔を出しました。雌雄異株ですが、これも、結実しているので言うまでもなく雌株です。

センダン(栴檀)の樹も、結実しています。やがて熟れると鳥たちが啄ばみに来ることでしょう。

ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)、通称アベリアです。花の時期が長いのと、強い香りというか、匂いが印象的です。

分厚い防寒着を纏った様な姿は、ビワ(枇杷)の蕾です。結実するのは来年の初夏で、まだまだ先の話です。

プール受付棟(旧南湖院医局)の扉のすぐ外に、コクワガタ(小鍬形)が現れました。歴戦の勇士なのか、背中に傷があり、左の大顎を失くしています。

(アゴでしたか、ずーっとツノだと思ってきました。)

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