柴橋さんが、太陽の郷の秋を映しとってくださいました。見落としてしまいそうな秋の数々。実りの秋が着実に時を刻んでいるのですね。
やっと秋の長雨が終わり、久しぶりに爽やかな秋の晴天を迎えました。柿の実は、既に鳥たちに食べられたのか、残っていませんが、色々な植物が秋の実りを迎えています。
センダン(栴檀)の葉に隠れながら鈴なりになった実が、うっすらと黄身がかって目立つ様になりました。種子は漢方薬に使われるそうです。
少し前までは葉と同じ緑色で目立たなかったナンキンハゼの実が黒く熟したと思ったら、その果皮も取れて3つずつの白い種子が輝いて目立つ様になりました。ハゼの代わりとして和蠟燭の原料としても使われたそうです。名前にハゼと付いていますが、ハゼの仲間ではなく、かぶれることはないそうです。
フウセンカズラの実が、その名の通り、紙風船の様に風に揺れています。
ランタナは、鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変わってゆくところから「七変化」とも呼ばれるそうです。今はまだ残っている花と新しい実が共存している時期で、新しい実は緑色に輝いています。
池の周りにイヌタデが赤い花を咲かせています。「蓼食う虫も好き好き」と言われる様に、ある種のタデは香辛料などに使われますが、イヌタデは食用としては役に立ちません。
同じ池の周りに、タデの仲間であるミゾソバが群生しています。蕎麦の花に似ているからその様に名付けられたのでしょうが、蕾はまるで金平糖の様です。
芝生に目を転じると、彼岸花の花茎は既に地に横たえ、代わりに葉が茂り出しました。華やかな花で蝶を引き寄せていたのに、三倍体であるがために花には実がなりません。