情景「プールサイド」

2022/11/24

欅落葉

昨日の雨から一転して快晴の朝、プール棟東の欅が夥しい落葉をプール自転車置場への舗装路に落していました。植栽担当が毎朝ブロアーで吹き飛ばす落葉の蓄積で隣の草地は枯葉の絨毯を敷き詰めたよう。下から虫たちの「暖かくしてくれてありがとう」のささやきが聴こえてくるかのようです。そう言えば虫の音がすかっかり途絶えました。
太陽の郷玄関周りではサザンカが咲き、千両・万両が赤い実を稔らせています。郷は晩秋から初冬へと急ぎ足です。

 

 

(以下、柴橋さん投稿です)

この皇帝ダリアの花の中心部の筒状花、全て開花しました。中央部分はまだ雄蕊のみ。一方、周縁部には♈︎型の雌蕊が圧倒しています。大きくても、いかにもキク科の花です。

 

プールサイドからもナンキンハゼ(南京櫨)の紅葉が楽しめます。近付いて見れば、果皮が割れて姿を現した白い種子も沢山。紅白の対照も華やかです。

 

紅葉をもう一種。プール棟の西、ヌルデ(白膠木)です。葉の軸にヒレの様な葉が付いています。翼(よく)として知られていますが、ニシキギ(正門正面で紅葉している木です)のカミソリの様な翼に比べれば、穏やかな姿です。

 

散策路の南端で今が盛りと集団で咲き誇るのはタイワンホトトギス(台湾杜鵑草)です。昨年に比べると時期が遅いのは天候のせいでしょうか。

 

大きく突き出て3裂して更にその先が2裂している雌蕊は、優雅な噴水の様な形はしているのですが、斑ら模様のうえ、よく観るとイソギンチャクの触手の様なものが両側に沢山ついていて、少し異様な姿です。葯を吊っている雄蕊も斑ら模様ですね。

 

今から咲き出すヤツデ(八手)の花です。球形の花序全体を覆っていた毛布を捲ってようやくお目覚めと行ったところでしょうか。おや、よく観ると、毛布の上にはもう蟻が。蜜の催促でしょうか。

 

ヤツデの花は球状に集まっているのですが、中には単独で咲く一匹狼のアウトサイダーがいます。球状に集まっている花は両性花ですが、一匹狼たちはどれも雄花の様です。

 

毛布を被ったまま咲き出したのはビワ(枇杷)の花です。この甘い香りが堪りません。どうやら、蟻もその様です。

 

マテバシイ(馬刀葉椎)はもう来春への備えです。冬芽は紡錘形の印象しかなかったのですが、初期にはこんな丸形なのですね。

 

マテバシイの花の季節は6月ですが、結実してドングリとして成熟するのは翌年の秋です。茎についた貝殻虫の様にも見えるこれが、今年の花の幼果です。ドングリになるまでにはあと一年かかります。じっくり観察していきましょう。

 

正門から入って左、ロータリーの方に向かうと、今の時期、何やらプロパンガスの臭気(正確にはガス漏れに気付く様に加えられた着臭剤の臭い)が漂ってきます。低い生垣として整備されているハマヒサカキ(浜姫榊)の雄花です。一方この写真は、ロータリーから萩苑に降りる階段の傍に咲く雌株の花です。果実は一年かけて熟すので、花と果実が同時に見られます。雌株の臭いは薄い様な気がしますが、近くに雄株もあるので判然としません。

 

萩の奥には雄株もあり、そこからもガスの臭いが立ちこめています。雄花の写真を撮ろうと近付いてみたら、ド派手な色と剛毛がいっぱいの毛虫が。かつて茶毒蛾の幼虫に酷い目に遭った身としては、咄嗟に毒毛虫と判断、大慌てで退散しました。臆病な逃げ腰姿で撮った写真はご覧の様にピントも合っていませんでしたが、ゴマフリドクガの幼虫(つまりは毛虫)であると判明させることができました。やはり毒蛾、毒毛虫でした。前方の一対の橙色が眼の様です。もっとじっくりと精緻な写真を撮れば良かったと今になって思います。

 

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