情景「プールサイド」

2021/07/15

梅雨明け間近

梅雨末期の大粒の雨が屋根を地を洗い始めたと思ったら、一転の晴れ。陽ざしがじりじりと肌を刺すようです。梅雨明けがそこまできましたね。プールに入るのが心地いいです。涼みにお出掛けください。

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

ナンキンハゼ(南京櫨)の雄花が葯を広げるようになると、雌花の雌蕊が落ち始め、果実もそれらしい形になってきました。凸凹の様子から、中に3つ種子がある様子が窺われます。

(果実のない房は、受粉できなかったのでしょうか。)

ノブドウ(野葡萄)の花の浅い皿状の円盤に蜜が満ちています。周りに花粉がたっぷりの雄蕊が5本あり、虫が寄ってくるのを待っています。

蟻が寄ってきて、蜜を吸っています。吸うというより、大杯から飲み干すという感じです。蟻は、雄蕊に接することもなく蜜を攫ってしまうので、ノブドウにとっては花粉を媒介して貰えずに蜜だけせしめられてしまう迷惑者です。更に厄介なことに、蟻が産生する抗生物質が花粉の生長を阻害するのだとか。どうやらノブドウにとって蟻は迷惑者どころか厄介者のようです。

ブラックベリーの果実が色づき始めました。緑から赤へ、そして熟すと、名前の通り、黒くなります。

皇帝ダリアが着実に背を伸ばしています。皇帝ダリアの葉は、茎に左右対照についているのですが、左右が連結していて節(ふし)の様になっています。その連結した対は、その上下の対と90度ずれていて、上から見ると十字をなしています。背が高くなるので、もしも十字をなしていなかったならば、風を受けて容易になぎ倒されてしまうことでしょう。

茎に対して左右対称な葉そのものがまた一本の軸に左右対称をなしていて、それがまた左右対称に、そしてまた、という具合の三重の階層構造をなしています。茎から葉が開き始める際は、左右の折り重なった階層構造が優雅にほどけていきます。

変わったアラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)を見つけました。茎は丸い棒状なのが普通ですが、板状なのです。二本が融合してしまったかの印象です。花も融合してしまったかのような印象です。

これが花の写真です。花の真ん中部分で筒状花の花床となる本来ならば円錐形なのですが、この個体ではまるで人手によって縫い合わされたかの様な姿をしています。自然に起きた変異株なのでしょうか。不思議です。

ネズミムギ(鼠麦)が花を咲かせています。この時期だけの光景です。明治初期に牧草として渡来したものが、各地で野生化して広まったのだそうです。

エノコログサ(狗尾草)、別名ネコジャラシもイネ科植物です。先端の部分だけ、籾殻が剥けて、白い粒が現れていました。不思議なことに、全体が白い粒になったのは見たことがありません。

ところどころ緑色の粒から出ている白いフサフサしたのが雌蕊で、同じく黒っぽいのが雄蕊のようです。身近に見るネコジャラシも、こうしてシゲシゲと観察して見ると、今まで気付かなかった多くの発見があります。

お問合せ

  • TEL:0467-83-8274
  • アクセス(送迎バスあり)
  • webからのお問い合せ

ページトップへ