2024/03/18
プール更衣室を出た廊下突当りの窓のポリカーボネイト板を外しました。この窓枠に囲われた第一病舎が好きです。外すと、窓のすぐそばで水仙が真っ盛り、その向こうに第一病舎をくっきりと見ることができます。藤がまだ冬姿の今、第一病舎の全容が見通せ、水仙が白亜の病舎に彩りを添えています。この対比が見たくてまだ寒の戻りがあるやもしれぬ中、二重にしていたサッシを一重にしてみました。大島桜、山桜、染井吉野をこの窓から望める日がそこまで来ています。
(3/21以下、柴橋さん投稿です。)
プール棟の東壁を伝うクレマチス・アーマンディ、そろそろ開花の頃と期待していたら、高い所に咲きました。いずれは、目の高さ辺りでも咲くことを期待しましょう。
もう一つ、東壁を伝って咲く花、ハゴロモジャスミン(羽衣素馨)も開花です。ピンクの蕾から白い花へと変身です。いずれ、クレマチス・アーマンディともども、高い所から風に乗って芳しい香りを降らしてくることでしょう。
ひょうたん池の南西側に芳しい香りを漂わせているのは、満開のユキヤナギ(雪柳)。一つ一つの花は小さいものなれども、これだけの数が咲き誇れば、そこは数の力です、あたり一面、ほんのり甘い清楚な香りに包まれています。
そのユキヤナギの足元付近に可愛らしい星形の花を咲かせ始めたのがハナニラ(花韮)。強烈なニラの匂いが名前の由来であることは直ぐにお分かりになると思います。
サンシュユ(山茱萸)も満開となりました。この花を見ると、和菓子の「黄身時雨」(きみしぐれ)を思い起こしてしまうのは私だけでしょうか。
内側を不気味な模様と思うか、名前の通りに編笠模様と思うか、アミガサユリ(編笠百合)です。模様もさることながら、花の外形と、下向きに咲くことも編笠を思い起こさせる要因なのでしょう。
芝生に顔を出した、ミチタネツケバナ(道種漬花)です。花が咲き進むにつれ、花柱がどんどんと伸び、そのまま果実を中に入れた鞘となります。熟すと触れるだけで弾けて種子を放出します。
桜の樹の足元に沢山のスゲが花を咲かせました。小振りですからヒメカンスゲ(姫寒菅)でしょうか。花とは言っても風媒花、飾り気はありません。上端のブラシ状の小穂は雄花。ブラシの一本一本が葯(やく)で、花粉はその中に収まっています。
下の方にある小穂が雌花。雌花が先に熟し、雄花が花粉を飛ばすのはその後。自家受粉を避ける仕組みです。
スズメノヤリ(雀の槍)も雌性先熟です。受粉した後に葯が現れたのが分かります。この個体は、丁度、雌性期から雄性期への遷移の時期にあります。
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