2022/12/08
庭園の要所要所にベンチが置いてあり、入居者・来園者の寛ぎの場になっています。日射に風雨に晒されて塗装が剥げ木部の傷みが目立ってきたので塗り直すことにしました。先ずは板を外して汚れの掻き落しから、塵芥がこびりついていてきれいに地を出すには結構手間がかかります。この骨折りをしっかりやることで塗装が上手く載ります。下地作りが大切なのは何に依らずですね。1つ目が終わり、2つ目に取り掛かっています。全部出来上がるのはいつになることやら、焦らずにじっくりと進めようと思います。
うらうらと小春の庭に憩うかな
(以下、柴橋さん投稿です)
強風が吹き荒れたせいで、黄葉しきれていない葉と果実だけが残りました。芝生の中のセンダン(栴檀)です。ムクドリやヒヨドリは平気で食べますが、人や犬には有毒だそうです。
落葉樹の葉が落ちた痕(葉痕)には、種類による特徴が見られます。これはセンダンです。左が先の方、右が根元の方ですが、左側から見ると榮太樓のマークの様な形です。
これはアカメガシワ(赤芽柏)、単純な楕円形の葉痕です。すぐ上に冬芽が出ています。
これはハゼノキ(櫨の木)、三角形やハート型。縁取りが黒でハッキリしています。
イヌビワ(犬枇杷)の冬芽は鋭く尖っていて、脇にも小さな芽を従えています。その下に見られる葉痕を腎臓型と形容する人がいました。成る程。
てっぺんから広がる冠毛。風に乗って優雅に飛んで行く種子。キク科の植物によく見られます。それにしてもすごい数、繁殖するのも道理です。セイタカアワダチソウ(背高泡立草)です。
開き始めたばかりの花です。錨を逆さにした様な、二裂した雌蕊がキク科の花らしい特徴を示す、ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)です。昔は姫だった蓬という意味ではありません。「姫」は小さいという意味で、ムカシヨモギとはヤナギヨモギの別名だそうです。よって、小さなヤナギヨモギということだとか。
小さな蟻がいました。花の蜜に寄せられて来たのかと思いきや、よ〜く観ると保護色のアブラムシ達が…。蟻はアブラムシの排泄物を餌にし、アブラムシは蟻を用心棒とする…持ちつ持たれつ、これが「共生」と学校では習いましたが、植物にとっては搾取される役回りだけですから、いい迷惑ですよね。
芝生に目を転じると、小さな黄色が。カタバミ(酢漿草)です。こんな寒い時期になってもまだ咲く姿に感心しました。緩やかに花開く様相は、春や夏の時期と比べて、随分と楚々とした感があります。
そして今年もこんな時期にもう見つけました。ホトケノザ(仏の座)の蕾です。この時期の花は、開かないままで自家受粉することが多い様です。さて、どうなることか。
(そう、家の方で咲いているのを見つけ、もう・・・と思ったのは先週末のことでした)
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