情景「プールサイド」

2024/07/15

少年時代

♬夏が過ぎ風あざみ・・・
「少年時代」井上陽水ですね。“夏が過ぎ”だから、頃は秋を迎えようとしているのでしょうか。“風あざみ”からは、秋を感じさせ始めた風に揺れるあざみが目に浮かんできます。夏の風物・情景・心情を映して妙、陽水の言葉選びには自由奔放さがあり、ほどよい省略があり、それでいて描こうとする命題が聴き手に素直に映し出されてくる心地よさがあります。一言一言をつまびらかに追って行くと「何のこと?」になりかねないのですが、陽水にしか持ち合わせ得ない感性が伝わってきます。そして、詩に負けない、いや詩に寄り添う曲想の組み立てが絶妙です。詩作りと曲作りの間で幾度もの葛藤があるように思います。この時期いつの間にか口ずさんでいる一曲、涼が貰えます。

 

(7/18 以下、柴橋さん投稿です。)

プール棟の東の壁を飾る花の一つ、ブーゲンビリア。色づいた花弁の様に見える部分は、花を取り巻く苞葉(ほうよう)と呼ばれる特殊化した葉です。それにしても明るく鮮やかな紅紫色(マゼンタ)で華やかです。プール棟内部にも咲くと素敵だろうなぁ…

 

プール棟の東の壁を飾る花をもう一つ。これも、朱色の花弁の様に見えているのは苞が重なったものでした。その形が海老の様だからか、コエビソウ(小海老草)と呼ばれているそうです。

 

花の部分は、尻尾の様に突き出ている白い部分。正面から見るとホトケノザの花に似た構造の様に見えます。紫色の斑紋は虫やアリを蜜に誘き寄せるためなのでしょうか。

 

プール棟の西側に咲くブラックベリーの淡いピンクの花。花弁が落ちると花床に果実が沢山現れました。

 

そしてこんな鮮やかな色に。熟すと確かにブラックベリーの名前に相応しい色ですね。

 

旧第一病舎の南に並ぶ樹々の一つ、ネズミモチ(鼠黐)の幼果です。熟すとネズミの糞に喩えられる果実も、まだ柱頭の名残りを付けたままの姿はこんな色です。

 

更に南、マテバシイ(馬刀葉椎)の幼果です。一見、カイガラムシか何か、樹についた害虫かの様に見えるのですが、れっきとした幼果です。

 

同じ樹には、明らかに若いドングリ。こちらは昨年の花の後の果実。マテバシイは2年かけて、ようやくドングリになります。「待てば椎」なのです。

 

更に南、ひょうたん池よりも更に南のシマトネリコ(島梣)です。シマトネリコ、かつては観葉植物扱いだったように思いますが、この頃はあちらこちらでよく見かけます。この時期、小さな白い花がふわふわと枝先いっぱいに咲き…、と思いきや、よく見ると白い花に見えるのは蕾です。これがなかなか開花しません。

 

ようやく開花した姿です、でも、蕾状態の時よりも、却って乱雑な感じになってしまいました。トネリコはモクセイの仲間だとかで良い香りという記述をよく見かけるのですが、近づいて嗅いで見ると、決して嫌な匂いという意味ではありませんが結構青臭い香りです。花の香りにではありませんが、シマトネリコの樹液にカブトムシが惹き寄せられて集まってくるとか。観察を続けてみましょう。

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