情景「プールサイド」

2021/10/21

寒くなりました

めっきり寒くなりました。プールに、夜間、カバーシートを掛け始めました。プールサイド北側両端にぶら下げてあるブルーシートを使います。結露を防ぐため、水温をできるだけ下げないようにするため、そしてなによりも木造の建物のためです。プール棟の大規模木造集成材フレームは、日中プールの発する水蒸気をたっぷりと吸い込みます。夜間もこのままにしておくと寒い季節は結露するまでになります。カバーシートで水蒸気を抑制することにより、木材が日中に吸った水蒸気を発散させ乾燥させることができます。
湿り気をきらう木造フレームの健全性維持のためにプール創始者髙田準三が考案した工夫がここにも活きています。

 

(以下、柴橋さん投稿です。相も変らぬベストショットの数々。)

秋は菊の季節です。北側境界近くに、沢山のノコンギク(野紺菊)が咲いています。ノコンギクを始め、野に咲くキク何種類かは、野菊として一括りにされて親しまれています。

これも野に咲くキク科の花、コセンダングサ(小栴檀草)です。一輪の菊の花は、実は、いかにも花びら然としている「舌状花」と、真ん中の部分の「筒状花」と呼ばれる花の集合体なのですが、コセンダングサは、舌状花がなく、筒状花だけで成っています。謂わば、花びらのない菊といったところでしょうか。

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)もキク科の花です。全体的な花の付きぶりを、お酒を醸造するときの泡に見立てて、しかも背丈があるので、こう名付けられたとか。確かに、個々の筒状花の部分を拡大しても、他のキク科の花よりも雑然としている印象がします。

ツワブキ(石蕗)もキク科の花です。花びら然とした「舌状花」の基部からは、二裂した鉤状の雌蕊だけが出ているのがお分かりかと思います。一方、中心部の「筒状花」は、雄蕊も雌蕊もある両性花です。

 

(へー、ツワブキもキク科なんですね。)

秋はまた、春とともに、バラの季節でもあります。いつまでも暑さが残って秋らしくないなどと人間どもは思っていても、植物にとっては秋の訪れは自明だったのでしょう。華麗に咲いても静かに佇むバラの花一輪に惹かれて一枚。

傍には、名前の通りに美しい紫色に熟したコムラサキ(小紫)の果実が。こんなに魅力的な色をしているのに鳥たちに食べられずに残っているのは、味の方は魅力がないのでしょうか。

(きれい)

キヅタ(木蔦)の雄性期の花は蜜が多いのか、色々な虫が寄りついています。代表はアリ。蕾が開いて間もない花に早速やって来ていました。

(双子でしょうか)

大きなスズメバチまでやって来ました。体中、花粉まみれになっています。眼が合ってしまった瞬間、恐れて慌ててしまったので、少しピントがずれてしまいました。

 

(スズメバチ、まだ近くにいるんですね。)

雄性期の花が満開となったキヅタ(木蔦)です。やがて、雄蕊と花弁が落ちて、代わりに雌蕊が伸びた雌性期へと変化していきます。

ウラナミシジミ(裏波小灰蝶)が、穂にびっしりと生える毛が金色に輝くキンエノコログサ(金狗尾草)に停まりました。翅の端の2つの斑点と、尾の様に突き出た突起が特徴的です。一説によると、これは、斑点と突起をあたかも眼と触角であるかの様に見せかけて、いざという時に敵を欺くためとか。う〜ん…、説得力がある様な、ない様な……

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