情景「プールサイド」

2023/06/01

南湖院食器の製造元

古い物置から出てきた南湖院食器の製造元を探してみました。頼りは茶碗の裏の“日本硬陶”というバックスタンプです。ホームページ検索で“日本硬質陶器株式会社”というのがヒットしました。創業1908年、石川県金沢市に本社を置く主に洋食器を製造する会社でした。ニッコー株式会社と社名が変わっていました。ショールームに電話すると、そのようなバックスタンプは見当たらないと言うのが最初のこたえでしたが、もう少し詳しく調べてくれるとのことで、メールアドレスをお聞きして写真を送りました。しばらくして、昭和7~18年頃釜山に本社を置いていた時代のパンフレットにこのバックスタンプが載っていることを突き止めてくださいました。製造元と繋がり、胸のときめきを感じます。この先どんな物語が展開していくか、楽しみが膨らみます。

 

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

芝生中にヒメヒオウギ(姫檜扇)が一輪。こぼれ種が運ばれて来たのでしょうか。ヒメとあるからにはヒオウギが別にあるのですが、ヒオウギとは別の属なのだそうです。他にもヒメヒオウギズイセンとか、ヒオウギアヤメとか、名前は紛らわしいものの全くの別種があります。

 

同じように芝生中に顔を出している花、ニワゼキショウ(庭石菖)。一日花なのですが、あちこちに咲いているので、ずっと咲き続けている様に錯覚してしまいそうです。

 

ホタルブクロ(蛍袋)が咲き始めました。中に蛍が入って光ったならばさぞかし幻想的だろうと想像させられる名前です。

 

芝生のあちこちに咲くキュウリグサ(胡瓜草)の果実です。四つ葉の様な形状で萼に囲まれています。一つの幅は1ミリ程度でしょうか。

 

タチイヌノフグリのハート型の果実が裂開して4つの種子が現れました。種子は長さが1ミリです。

 

萼は赤に、剣の様な果実は黒になって鮮やかな対比となってきました。アメリカフウロ(亜米利加風露)です。ここからどの様にして種子が現れるのか、お楽しみに。

 

柔らかく渦を巻くロングヘアー。テッセン(鉄線:クレマチス)の花のあとです。よく観ると一本一本がまた細かい毛に分かれかけています。ロングヘアーより、寧ろ渦を巻くドレッドヘアーとでも表現する方が適切かも知れません。いずれにせよ、蔓が鋼の様だからと鉄線と呼ばれることになったとされる花からは俄かには想像し難い柔軟さです。

 

花がまず先で種子は後というのが普通ですが、その逆を行く様なのがノビル(野蒜)です。花茎の頂に赤紫色の「むかご(零余子)」がまず丸く密生し、その隙間からニョキと小花が飛び出して咲きます。むかごはやがてポロポロと落ちて、それから新たに繁殖するというのですが、だとすれば、それでも花を咲かせるのは何のためなのでしょうか。

 

果実として成熟するのは翌年というのがマテバシイ(馬刀葉椎)です。昨年の果実が大きくなってきました。花の方はこの時期、まずは雄花が咲きました。一応、雄花一つ一つの区別はつけられますが… と言ってもこの状態です。

 

美しい実となったのはサクラ。これはヤマザクラ(山桜)です。いかにも可愛い赤色に輝く実と、黒光りするほどに熟した実。お味の方は… Sさん曰く、サト(郷)ニシキ。これには座布団一枚!

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