情景「プールサイド」

2021/09/09

初秋を通り越して

めっきり涼しくなりました。気温は10月中頃とか。蝉に代わって虫の音が秋を奏でます。

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

植栽スタッフの方から、イヌビワ(犬枇杷)と教えて頂きました。この実の状態からすると、5月頃に花が咲いていたのだろうと思うのですが、全く思い当たりません。調べて見ると、それもその筈、ビワとはありますが、実はイチジクの仲間で、イチジク同様、花は花嚢の内側につくので外からは見えないのだそうです。雌雄別株だそうで、しかも受粉にはイヌビワコバチという蜂の寄生が必要というそうですから、これにも驚きです。はて、この株は雌雄どちらなのでしょう。やがて黒く熟して柔らかくなる実ならば雌株、赤みが残って硬いままの実であれば雄株ということの様なのですが …

傍に、明るい縦縞が入る斑入りヤブラン(藪蘭)が咲いていました。

斑のあるなしに関わらず、紫色の可憐な花です。

芝生の一角に、淡桃色の小さな花が分布していました。オオフタバムグラ(大双葉葎)です。群生し、踏まれてもへこたれません。

踏まれてもへこたれない草にしては珍しく、ご覧の通り、可愛らしい花です。

フウセンカズラ(風船葛)の花は、小さくもあり、白いうえに陰影も弱いので、つい腕試しにと撮影に気負ってしまいます。以前にも紹介したことを承知の上で、また一枚。

先週も紹介したハナシュクシャ(花縮紗:ジンジャーリリー)ですが、調べて見て、特異な構造であることを知りました。真ん中から長く伸びでたのは雄蕊だそうですが、その先端に僅かに出ている黄緑色は雄蕊を通って外に現れた雌蕊なのだそうです。そして花弁に見えるのは雄蕊が変化したもので、糸の様に垂れ下がっているのが本来の花弁なのだとか。う〜む、色々な構造のそもそもの定義が分からなくなってしまいました。

八重咲きのヤマブキ(八重山吹)が咲いています。春に咲くものとされていますが、狂い咲きと言うには今の時期あちらこちらで咲いていますから、実態としては秋にも咲く様です。これも雄蕊が花弁に変化しているとされています。八重山吹には雌蕊もなく、従って、太田道灌の逸話でも知られる様に、実もなりません。もしかすると、太田道灌の頃には、春にしか咲かなかったのでしょうか。

こちらは、春に咲いたシロヤマブキ(白山吹)の実です。名前にヤマブキとはありますが、ヤマブキとは別の属です。一つの花から黒い実が4つです。

たわわに実ったネズミモチ(鼠黐)の青い実です。花の頃は勿論のこと、この段階の実からは、名前の元となったネズミの糞を思い浮かべることはないように思います。

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