2021/03/08
春めいてきました。枯芝のそこかしこで我も我もと緑が顔を出そうとしています。虫たちも眠い目をこすりながら出てこようとしているのでしょうね。雪柳は日に日に白さを増してきました。ここにはないのですが、白木蓮が青空に映えます。
♪もうすぐ春ですね。ちょっと気取ってみませんか。
(以下、柴橋さん投稿です)
去る5日は季節の指標である二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」でした。土の中で冬籠りをしていた虫達が春の訪れを感じて地中から出てくるという意味です。そういった自然の摂理には、人間よりも鳥達の方が敏感なのでしょう。沢山のムクドリ(椋鳥)が頻りと芝生をつついていました。
正門から左に向かった先に、トサミズキ(土佐水木)が、枝の節々に淡い黄色の花を咲かせ出しました。どういう訳か花は下向きに咲き、7〜8個の花がひとまとまりになって垂れ下がっています。色も大きさも、花には些か不釣り合いな感じのする雄蕊が印象的です。
更にその先には、ひっそりとフクジュソウ(福寿草)が咲いていました。日光が当たると開き、日が陰ると閉じるという説明を聞いたことがあります。よく晴れた日の午後に撮ったこの写真では、確かに開いていて、これから夕方にかけて徐々に閉じていくといった雰囲気です。完全に曇天となった翌日の同じ時刻頃に見に行くと、花は確かに閉じていました。
近付いて個々の花を観察して見ると、花弁は5片で、はっきりと互いに離れており、雌蕊は5本あることが判ります。雄蕊は、と観ると、開いたばかりの花では、黄色く目立つ土俵の様な円環に丸まっていたのが解け出した様であり、時が経つに連れ、20本が真っ直ぐに伸びている様に見えます。はて、あの土俵みたいな円環は単に雄蕊を丸めておくためだけの装置なのか?見映えを良くするためのアクセントなのか?
一つ一つの花は小さいものの、これだけ多数の花をつけていれば、同好の士であるSさんの様に鼻を近づけなくとも、辺り一面にほんのりとした花の香りが広がっているのは分かります。
(Sさんは、ご本人?)
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