情景「プールサイド」

2023/03/09

なずな

薺(なずな)、別名ぺんぺん草、春を告げる草の一つです。昨年の暮、家の庭に出ていたのを何気なくポットに植え替えておいたのが花咲いて、なずなだと分かりました。水温み、花粉が飛ぶようになり、お雛様が仕舞われ、そして今日(3/6)は啓蟄、虫たちが穴から出て来る頃だそうです。弥生三月、日に日に春めいてきました。なずなと言えば、もう幾十年もむかし、道端に咲いているのをむしっては花の下に並んだ三角の種を少しずつ引き裂き、耳元で振ってかすかな音を楽しんだものです。花言葉は「すべてを君に捧げる」だそうです。自分には無理と首をすぼめながら、目立たぬ小さき花を愛でる一日になりました。

よく見ればなずな花咲く垣根かな  松尾芭蕉

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

桜(ソメイヨシノ)の開花予想日がニュースの話題となる様になりました。一足先に満開となった早咲きの桜です。花や木々は多けれど、周囲をパッと明るくするのはやはり桜ですね。

 

太い幹から細い枝を伸ばして咲く花もあります。香りを楽しむにはありがたい高さです。それにしても芳ばしい。

 

梅苑もまだまだ花がいっぱいです。この濃厚な香りもまた魅力的、たまりません。

 

その奥にサンシュユ(山茱萸)が咲き始めたとTさんが知らせてくださいました。桜や梅と同じ様に葉に先んじて鮮やかな黄色の小さな花が上向きに半球状に集まって咲いています。

 

トサミズキ(土佐水木)も花開き始めました。これも葉に先んじて満開になります。檸檬色の小さな花が下向きに縦に連結します。少し顔を出している赤みを帯びた葯が特徴的です。

 

キャラボク(伽羅木)の雄花が、蕾を覆っていた薄い膜がはち切れんばかりに葯がいっぱい飛び出そうとしています。全身これ花粉の塊といった風情ですね。

 

枯れた様な姿をしていたキブシ(木五倍子)の花芽の一部が、ようやく蕾になりかからんとしています。このところの暖かさで加速度的に開花まで進むのでしょうか。

 

まだまだ冬芽のこの木はクヌギ(櫟)です。全体に灰白色で細かい毛も目立ちます。葉痕には維管束もはっきりと見えました。

 

桜に戻ってふと見ると、花いっぱいの枝の間から月が。

 

簡易なデジカメでもズームいっぱいにすると、月のクレーターもはっきりと写せます。

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