理科の先生がお戻りになりました。春告げる郷の草木も待ちかねていたようです。お楽しみください。
(柴橋さん、投稿です。)
3月に入った途端に満を持してといった感じで、梅が花開きました。
(プール棟西寄り。南高梅、6月の大きな実が楽しみです。)
早咲きの八重の白い梅は既に満開です。
(1月20日投稿で、咲き始めの紹介がありました。院長室棟脇です。)
一重の梅も咲き始めました。いかにも梅の花といった姿です。
(これは、畊安碑近くの梅でしょうか。)
ユキヤナギ(雪柳)も開き始めました。枝いっぱいに満開になるには、まだ時間がかかりそうです。
水辺で根茎から芽を出してきたのはキショウブ(黄菖蒲)でしょうか。
(伸び過ぎてボサボサだったのを郷の花守(植栽担当)が昨秋刈りこんだのでした。)
弱々しかった冬の光に比べて、春の光には生きる物を元気にさせる力を感じます。オオイヌノフグリも、そんな春の光にこそよく似合います。日が当たっている時だけ開き、夕方になると花弁を閉じてしまいます。
コハコベ(小繁縷)も花を咲かせるようになりました。花弁が10枚の様に見えますが、よく見ると深い裂け目のある5枚の花弁です。先端が三裂した雌蕊も印象的です。
コハコベの花は直径僅かに1ミリ程です。こんなに小さな花に虫が寄ってくるのかと思いますが、ちゃんと適した大きさの虫がいるのですね。黒地に白い水玉模様の羽のアブかハエの様です。
接写した写真を見て初めて、肉眼では見落としていた情景に気付くことも屡々あります。これもそんな一枚です。コハコベの花陰から黒い胴体に朱色の脚が見えるではありませんか。こんな鮮やかな色を見落としていたなんて!調べてみると、ハクサイダニ(白菜蜱)というダニの様です。名前の通り、白菜には害を及ぼす様ですが、心配ご無用、ヒトには直接的な害はないそうです。ハコベも好みだそうですが、初めて遭遇しました。
ヒメオドリコソウ(姫踊子草)も咲き始めました。毛に覆われた分厚い赤紫色の葉は、防寒の毛皮を着込んだ様な姿です。その上部からヌッと顔を突き出して素っ頓狂な声を張り上げているかの様な花の姿には思わず笑ってしまいました。