2020/11/20
きめ細やかに錦秋をとらえてくださいました。柴橋さんです。
この時期にしては気温が高い日が続くなと思いつつも、日が暮れるのも早くなり、柔らかい日差しが作る樹木の影も長くなったのを見ると、やはり秋深まれりの感を強くします。木々の葉も色鮮やかになってきました。
(正門を入ってすぐ)
正門脇、プール棟南の芝生をはじめ、庭のあちらこちらに大木のエノキ(榎)が黄葉しています。庭の西の端にあるエノキは、松を背景に、センダン(栴檀)を脇に、そしてパンパスグラスを前景にして、黄金色に輝いています。
ハゼノキ(櫨の木)は真っ赤に紅葉します。庭の北端にあるハゼノキの高木には、房のまま熟した果実が多数ぶら下がっています。気触れる恐れがあるので要注意ですが、この実から採れるロウが和蝋燭に用いられるのだそうです。
プールの大きな窓からは、広々とした芝生の中で階調豊かな紅葉しているサクラが、パンパスグラスを傍に従え、松の濃い緑を背景に、本当に美しく輝いて見えます。そこまでの距離感が絶妙であるように感じています。サクラとパンパスグラスの間の芝生に見える緑の濃い草は、花が終わった後に葉が姿を表したヒガンバナ(彼岸花)です。
プール棟の西側奥に小振りなサクラが咲いていました。暖かい陽気に誘われた狂い咲きなのかと思いきや、シキザクラ(四季桜)という、今頃から咲く種類の桜の様です。萼筒に膨らみを持っているのが見分ける特徴だとか。自らの葉を落とす秋に一度咲き、冬にもポツポツと咲き続け、春にまた満開に咲くのだとか。これから注意して見守ってみましょう。
(ジュウガツザクラ(十月桜)と聞いておりました)
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