2025/02/19
介護百人一首をご存知ですか。介護する人される人から寄せられた短歌集でNHK財団が中心となって毎年募集し、応募総数12440首の中から2024年の100首が選ばれています。選者の一人歌人の桑原正紀さん、7年の介護経験を持つという作詞家阿木燿子さんを招いて、桜井洋子アナとともに入選歌について語る番組を聴く機会を得ました。
介護するされるどっちがいいですかオレはする方妻もする方 大橋誠(72歳)
「お前なんかに、あなたなんかに、看てもらうものですか」と言い張り合う(空)元気が伺えますね。それでいて、「お前を、あなたを、看てあげたい」とも言いたげな心の内が見え隠れしてきます。互いに自己主張しながらも、どこかで寄り添うお二人の姿が垣間見えてくるようです。
リハビリで足腰鍛えいざ出陣自分の足で火葬場へ 林一美(92歳)
火葬場へは何をしに行くのでしょう。先だった友を見送りに、いえいえ自らの締めに人の手は煩わせまいとする92歳の気概がびしびしと伝わってきませんか。老境を笑い飛ばしてしまうユーモアには脱帽せざるを得ません。
こんなふうになれないものかと思わせられた2首、これからの「日々新た」が楽しみになりました。
Copyright (C) 2019 太陽の郷プールガーデン. All Rights Reserved.