情景「プールサイド」

2024/10/16

神無月

10月も半ばになりました。神様たちはもう出雲に着いたでしょうか。道中何をしていくのでしょうね。道すがらの神社に寄り、ご無沙汰の挨拶なんかして連れだって行くのでしょうか。お土産は持っていくのかな。温泉にも浸かって行くのでしょうね。名物に舌鼓を打ったりして・・・。集まったら何の話をするのかも興味深いですね。党首会談のようなののしりあいはしないでしょうね。民が皆平穏無事で、貧しくとも笑顔のある日々を過ごしていけるよう願ってくれるのでしょうね。深まりゆく秋、神様不在のこの月を穏やかに過ごしてまいりましょう。

 

(10/17 以下、柴橋さん投稿です。)

彼岸花が終わり、今度はその仲間であるタマスダレ(玉簾)の出現です。白い花がツンと上を向いて咲きながら微風にそよいでいます。

藤棚に絡むキヅタ(木蔦)が蕾を出し始めました。球形の花序(かじょ)の出現初期の状態を撮りたいと思っていたのでしたが、運良く今回は機会に恵まれました。

花序の茎が伸び、そこから花茎がこんな風に球状に広がっていく筈です。蕾の先にきちんと切れ目が入っているのが分かりますね。開花となるのもあと少し…

赤い穂、イヌタデ(犬蓼)は、花が開くのは朝のうちだけで、すぐにまた閉じてしまうので、いつも蕾の様な状態です。名前に「イヌxx」と付く植物は、見かけは「xx」の様でありながら、その役に立たないとされているものです。イヌタデの名も蓼の様でありながら、辛味がなくて食用の薬味にならないからとか。それでもハナグモ(花蜘蛛)にとっては何かの役に立っているのでしょうか。

メドハギ(筮萩)のほぼ先端で吸蜜なのでしょうか。見事な倒立姿勢で頭から突っ込んでいるウラナミシジミ(裏波小灰蝶)です。後翅の後端の橙色と黒い点が目につくほか、まるで足を擦っているかの様に細かく動く、突き出た尾状突起が目立っています。それにしても「小灰蝶」をシジミチョウと読ませるのは無理がある様な……

稔りの秋のブドウ…… と思えますよね。試しにグーグルの画像検索を行うと、出された答えは案の定「ブドウ」。してやったり、とニヤリとしてしまいました。正解は、ノブドウ(野葡萄)の葉と蔓に絡まれたシャリンバイ(車輪梅)とその果実でした。

確かに花の数は多かったけれど、こんなに沢山だったかなぁ、と思わせるのが、ハゼノキ(櫨の木)の果実。こうした房が多数ぶら下がっています。高カロリーな果肉らしく、鳥たちが好む様です。

コセンダングサ(小栴檀草)はキクの仲間です。舌状花はなく筒状花だけから成っています。筒から雌蕊が突き出ています。その雌蕊を包んでいるかの様な縦縞の筒が束になった雄蕊。よく見ると、筒には、コスモスの☆には遥かに及びませんが、☆の形の面影が少しだけ残っています。

この状態にまでなると、雄蕊がそれらしく見える様になります。しかし、それよりも目立つのは、子房から伸びる三叉のフォークというか鋭いモリ。これが動物の毛や人の服に刺さって果実を散布させる仕組みです。

モリには「返し」が多数あるので、簡単には抜け落ちない巧みな仕掛けになっています。やっかいなひっつき虫なのです。

お問合せ

  • TEL:0467-83-8274
  • アクセス(送迎バスあり)
  • webからのお問い合せ

ページトップへ