2024/06/27
我が家の小さな庭の山法師、花が終わりうっそうとしてきた枝を刈り込んでみると、なんと小鳥の巣がありました。そして小さな白い卵が2個。温めていたであろう親鳥は驚いてどこかに行ってしまったようです。誰の巣か、2個ですからまだ生み途中だったかもしれません。今年は鶯が未だによく鳴いていますが、鶯の卵はエンジ色だそうです。ムクドリも時々来ていますが、これは水色。オナガかシジュウカラの卵が似ているようなのだけど・・・、いずれにしても今年の孵化は望めません。ごめんなさい。来年のまたの営巣を期待して何か工夫してみようと思っています。
(以下、柴橋さん投稿です。)
桃色の小さな花が細い花茎の周りに螺旋状に並んで咲くネジバナ(捩花)が、芝のあちらこちらに現れました。一本ポツンとだったり、この写真のように何本か集まっていたり…。左から3本目と4本目の様に、捩れ方も右巻きだったり、左巻きだったり…。
蜜を求めているのでしょうか、アミメアリ(網目蟻)が螺旋階段に二匹。なにも同じ花を取り合わなくても良いのに… いえ、それとも共同作業中なのでしょうか。
ネジバナは蘭の仲間だそうです。少し上に反った「背萼片」、左右に開いた「側萼片」に、下に突き出た「唇片」、なるほど蘭の仲間の様です。この接写の出来には自己満足…。
旧第一病舎の近くにはホタルブクロ(蛍袋)が釣鐘状の花を咲かせています。蛍が入ったら素敵だろうと思わせる名ですね。キキョウの仲間です。
傍にはヒメヤブラン(姫藪蘭)も咲いています。紛らわしくも名前にランとありますが、蘭の仲間ではないそうです。雌蕊が雄蕊を避ける様に曲がって伸びているのが奇妙な感じですが、この花の特徴の一つです。
花火の様に広がっている艶のある赤褐色の小穂から、ほつれ糸の様な花を咲かせているのは、ハマスゲ(浜菅)です。糸屑の様なのが雌蕊、それに比べると真っ直ぐなのが雄蕊です。
スイバやヒメスイバの仲間、白い瘤が目立つアレチギシギシ(荒地羊蹄)の果実です。アレチギシギシとは、先ずギシギシ(羊蹄)という草があって、それに似てはいるもののやや細身で貧弱、荒れ地に多いのでこの名前なのだとか。ギシギシを羊蹄(ようてい)と書くのは、中国名に倣ったからだそうで、花の形が羊の蹄に似ているからだそうなのですが、羊の蹄がどんななのか、牛や馬とはどう違うのかを知らない者にとっては??です。
イヌホオズキ(犬酸漿)の咲き始めの花と蕾です。開花すると花弁は反り返ります。見るからにナスの仲間ですが、名にイヌが付けられていることからも察せられる様に有用でないどころか、有毒だそうです。この個体、よく見るとアブラムシが身を寄せています。
傍にマメグンバイナズナ(豆軍配薺)を見つけました。名前の頭に何も付かない普通の「ナズナ」(春の七草の一つですね)はぺんぺん草の別名でも知られますが、その別名の由来は果実の形が三味線の撥(ばち)に似ているからとか。それに対して、マメグンバイナズナは、果実が扁平な円形で、これを軍配に擬えての名前だそうです。眼の碧いアブが二匹留まっていました。
ひょうたん池の縁には、春の七草のうちのもう一つ、セリ(芹)が咲いています。セリは七草の頃の冬の葉と夏の葉で見間違うほど姿が大きく異なります。花も変貌が早く、先ずは雄蕊が目立つ雄性期の花となり、やがて雄蕊が落ちて雌性期の花となるとV字型の柱頭が目立つ様になります。更には花弁が落ちて果実となっていきます。
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