2023/07/27
♬ The loveliness of Paris seems samehow sadly gay・・・と、語りかけるような歌い出しから、主旋律
♬ I left my heart in San Francisco・・・へと導いていく。
トニーベネットさんがお亡くなりになったことを7月22日深夜のNHKラジオで知りました。 “思い出のサンフランシスコ”がグラミー賞に輝いたのは1962年と報じていましたから私は高校生、テニスコートで球を追いかけ合った仲間と練習後のコートにブラシ掛けやライン引きをしながら、この歌を語り合った記憶がおぼろ気に浮かんできます。
Youtubeで探し久々に聴いてみました。いい歌はいつ聴いてもいいですね。トニーベネット、別格を感じました。
(以下、柴橋さん投稿です。)
梅雨が明けて暑い毎日、強い陽射しと青空のもとで蝉の声が響き渡っています。大きな桜の樹の高い所の葉の裏に、蝉の抜け殻を見つけました。蝉の抜け殻には、どれにも、背中の裂け目に白い糸の様なものが付いているのが気になっていました。で、調べてみると… ヒトは鼻や口から呼吸をして肺で酸素と二酸化炭素の交換を行いますが、蝉などの昆虫は肺を持たず、腹部内側にある「気門(きもん)」から呼吸をして、その気門に通ずる「気管(きかん)」でガス交換を行っているのだそうです。そして、「蝉が幼虫から羽化する際に、気管の内側の表面まで脱皮するので、裏返った靴下の様な状態で表に出て来た」(ここの表現、気に入ったので、新宿御苑のHPからの借物です)のが、この白い糸なのだとか。永年の謎が一つ解決しました。
この時期、こんなに華やかな花があったかなとお思いかも知れません。木に沢山の花が咲いているのはご覧でも、こうして一つ一つの花をじっくり観ることはないかも知れません。八重のキョウチクトウ(夾竹桃)、甘い魅惑の香りの花です。ですが、葉にも枝にも花にも根にも毒性があるそうなのでご注意を。
毎年、何気に目にしていても、その一部を拡大して見せられると何だろうと思う例をもう一つ。花柱が3、4本突起となって残った、直径5ミリくらいの若い果実です。こんなに沢山、ぎっしりと咲いていた花とは?正解は…、ガクアジサイ(額紫陽花)の若い果実でした。周辺部は装飾花ですから、果実となったのは中央部の両性花(2023/06/15)のみです。
一体何でしょうか、この積み重なったフェルト片に乗った、石灰の様な、粉砂糖の様なものは?
正解は…、ソテツ(蘇鉄)の花粉でした。ソテツのような裸子植物の花は雌雄別々で、被子植物と異なり、花弁も萼もありません。ソテツは雌雄異株で、雄花はフェルト状の毛で覆われた鱗片の様な小胞子葉が重なって出来ています。その下の面に多数の花粉嚢が付いており、それらが裂開すると花粉塊が落下して粉々となります。それが粉砂糖の正体なのでした。
雄花の全体像がこれ。これでお分かりのことと思います。きれいな紡錘形をしています。
オシロイバナ(白粉花)は、午後4時頃に開花するので、英語では「4時の花」と呼ばれているそうです。写真は丁度その時間。5枚が合着した花弁の様な萼が、傘の様に綺麗に折り畳まれていた状態から、緩やかに開き始めるところです。
花粉は文字通り「粉」にしか見えないのが普通なのに、オシロイバナの花粉はやたらと大きく、虫眼鏡の助けを借りれば、その一つ一つが綺麗な球形をしていることが容易に分かります。写真はプールを終えた午後5時半過ぎに撮ったもの。雄蕊の葯が割れて、花粉が放出されたところです。球の直径は0.1 ミリ=100ミクロンくらいでしょうか。悪名高きスギ花粉の大きさが20~30ミクロンとされていますから、いかに大きいことか。
大きな花粉をきちんと付着させるためなのか、雌蕊の柱頭は少し粘り気を持っており、花粉と紛らわしい大きさの粒々で覆われた構造になっていています。これも先ほどの花粉と同じ時間に撮ったもの。この写真の出来には満足しています。
準備棟南側のフジに絡んだヤブカラシ(藪枯らし)の花に小さなクモが。蚊や小蝿を獲るハエトリグモの種類です。これは良い機会と思いカメラを向けたのですが、英語でジャンピング・スパイダーと呼ばれるだけあって、その素早い動きになかなかシャッターを押せず、これは漸く撮れた一枚。まん丸い大きなゴーグル姿にびっくりしました。その脇にもやや小型のゴーグルが一対、そのやや斜め上にも小さな目が一対、更にその奥にまた一対の八つ目です。まぁ、相手から見てもこちらは大きな単眼レンズで向かい合っているのですから、向こうもびっくりしていたかも知れません。メスのネコハエトリグモ(猫蠅捕蜘蛛)。猫を捕るわけでもないでしょうから、名前の「ネコ」は、ハエトリグモの中でも猫の姿を思い起こさせるからなのか、猫の様に可愛いからなのか …
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