2023/07/20
7月17日、4年ぶりに浜降祭が開催されました。太陽の郷に子供神輿がやってきました。太陽の郷の玄関でおじいさんおばあさんたちがお出迎え、子供代表の立派なご挨拶をいただきました。子供たちは笛太鼓を披露、長老たちの甚句もありました。そしてジュースやお菓子の振舞いを受け、笛太鼓の音も高らかに次へと向かっていきました。酷暑にめげず子らは元気です。畊安が大事にした子供たちへのまなざしが、太陽の郷に受け継がれている、そんな想いのよぎるひと時でした。
(以下、柴橋さん投稿です。)
カノコユリ(鹿の子百合)が咲きました。ピンクが濃い個体です。名は、花色を染物の鹿の子絞りに喩えたのだそうです。単に花の斑点模様を子鹿の斑点に喩えたと思っていたのですが、絞り染めの模様に喩えるとする話の方が粋ですね。
先週、蕾状態をご紹介したマンリョウ(万両)が開花し、早いものは花弁を落としてもう幼果となりました。針の様に突き出ているのが雌蕊、それを支えている濃い黄色の円錐状のものが雄蕊の葯です。雌蕊以外はソバカスだらけです。
一週間で、こんなにドングリらしくなりました。名前の通り、待てばシイです。
細いのに生命力逞しいメヒシバ(雌日芝)の花です。雄蕊の葯はまだこれからのものも見えますが、雌蕊はかろうじて跡形が見えるといったところです。
これも生命力逞しいイネ科の草、スズメノカタビラ(雀の帷子)の花です。出たばかりの白い葯が見えます。スズメは小さな植物を意味する枕詞、帷子とは日本古来の女性の夏衣装だそうで、小穂の形状をそれに見立てたのだとか。
生命力逞しいイネ科の草をもう一つ、シマスズメノヒエ(島雀稗)です。この写真で見ると、全体が青虫みたいに見えますが、よく見れば粒々の集まりです。一つ一つの粒が「小穂(しょうすい)」と呼ばれる花を含む構造、まぁ平たく言えば花です。そこからモジャモジャと見えますが、よく見れば、沢山の葯とブラシ状の雌蕊です。わずかな風でそれが揺らぐ様は、気味悪い虫みたいに見えます。
小穂が丸く球状に集まっているこの草は、ヒメクグ(姫莎草)です。クグとはカヤツリグサ(蚊帳吊り草)の古い呼び方だという説明をよく見かけるのですが、ヒメガヤツリという名の草もあり、紛らわしいです。そもそも「蚊帳を吊る」という表現が、これからは通じなくなるかも知れません。
これも花らしくない花、ヤブマオ(藪麻苧)の雌花の花序です。ブラシ状の雌蕊が集まった一つの塊が一つの花なのかと思いきや、多数の雌花が球状に集まったものが一つの塊なのだそうです。そしてそういった塊が連続して並んでいるのがこの姿という訳です。雌雄同株ということですが、雄花の花序は見つかりません。なんと、単為生殖も出来るのだそうです。
ノブドウ(野葡萄)の若い果実です。熟すと様々な色になって目を楽しませてくれるのですが、それはある種の虫が寄生しているからだとか。ということもあって、名前とは違い、食用にはなりません。
締めくくりには、花らしい花を。オシロイバナ(白粉花)、夕方から咲いて翌朝には萎む一夜花です。夜に虫を惹き寄せるためなのでしょう、とても良い香りの花です。こんなに長いラッパの形をしていることを改めて認識しました。花弁のように見えるのは、じつは萼なのだそうです。
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