2023/07/13
藤棚の一角に早乙女花が咲いています。可憐です。花咲く前、蔦が藤棚にはびこると、ついつい藤に加勢してむしり取ってしまうのですが、花に出くわすとむしる手は躊躇を余儀なくさせられます。夏が過ぎる頃までには結実し、やがて光沢のある黄褐色の小玉となって晩秋を彩ります。そして冬、藤が葉を落すと遮る一切が失せて、小玉は一層目を引くようになります。本名ヘクソカズラ、折々に安らぎをもたらしてくれます。
(以下、柴橋さん投稿です。)
セリ(芹)の花は、雄性期を経て雌性期となりました。雄蕊が落ち、Vの字を広げてツンツンと伸び出ているのが雌蕊です。
と思っていたら、数日後にはもうこんな姿に。Vの字の柱頭を残して、子房がこんなに膨らんで若い果実となってきました。
でもまだ開花直前の蕾状態のものもあります。そこにやって来たのは、翅の黒い虻。その名もクロバネツリアブ(黒翅吊虻)です。
マテバシイ(馬刀葉椎)の果実がドングリらしい容貌になってきました。とは言え、お椀部分が大きくて、深く被った毛糸の帽子のような姿です。
じつは、あれは昨年の結実した果実です。マテバシイは2年がかりで、ドングリになります。では、今年のは?それがこれ。まだまだドングリには程遠いですね。
少し前から追って来たセンリョウ(千両)の花も、果実らしくなって来ました。いや、花らしくなかった花が、センリョウらしくなって来たと言うべきかも知れません。
千両とくればマンリョウ(万両)。蕾がだいぶ大きくなって来ました。ソバカスが花茎にも萼にも花弁にも。これがあの鮮やかな赤に輝く果実になるのが不思議です。
熱中症予防なのか、ハチがヤブカンゾウ(藪萱草)の花弁をパラソル代わりにして休んでいました。うっかり起こさない様に、そっとしておきましょう。
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