2023/07/07
西浜小学校のよい子たちが今年も竹を貰いにやってきました。織姫と彦星の話をし、夏の大三角へと話を進めて、織姫はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイル、そして白鳥座の・・・と言いかけたとたんに、「デネブ」と一声上がりました。嬉しかった。「そうデネブだね。すごいぞー。」とそこからインタラクティブに会話が弾む・・・。
庭園を駆けずり回り、最後に竹を持ってようようと帰っていきました。どんな願い事が吊るされることか。太陽の郷ロビーにもたくさんの願い事が竹竿に揺れています。織姫と彦星は今年はどんな語らいをするのでしょうね。
(以下、柴橋さん投稿です。)
庭のあちらこちらでオニユリ(鬼百合)が咲き始めました。名前から受ける印象とは異なり、いつもしおらしく項垂れています。
エビヅル(蝦蔓)の雄花はひと月ほど前(2023/06/08)にも紹介しましたが、今回注目してもらいたいのは蕾です。その頭には5ないし6本の線が見えます。普通に考えれば、線に沿って下に向けてめくれて花が顔を出し、めくれた部分は花弁の様に広がるところでしょうが… 咲いた花は雄蕊が突き出るのみ、花弁なし。はて?
蕾の中で待ちきれない雄蕊が伸び始め、中から表を押し上げて、ヘルメットを脱ぐかの様に、脱皮しています。なるほど、その可能性があったか…
よく見ると脱いだヘルメットがあちこちに。そのうちにこれらは落下して、花弁なしの雄蕊だけが突き出た花になるという訳です。あまり知られていない様ですが、エビヅルの雄花、飾り気のない見かけに反し、鋭角的でなかなか魅力的な香りの花です。機会あればお試しあれ。
蕾が下にめくれるように開いてから雄蕊が突き出るこの花は、ヤブカラシ(藪枯らし)。蔓性で上へ上へと伸び盛り、他の植物を覆って枯らせてしまうという厄介者ですが、蜜が豊富なのか、蟻たちには絶大な人気です。一匹で独占していると…
向こうからもう1匹が。
ついには小さな花盤に3匹も入り込んでいる様子です。ヤブカラシの蜂蜜というのもあるようです。名前の印象は良くありませんが、これもいつか試してみたい…
蟻に人気の花をもう一つ。ひょうたん池傍に咲き始めたセリ(芹)の花です。始めは小さく畳み込まれた蕾状態、徐々に開いて雄蕊を伸ばした雄性期、そして雄蕊が落ちてからは雌蕊の柱頭が高く伸び出る雌性期へと進みます。写真の蟻が舐めているのは雄性期の花です。
花が魅力なのか、そともアブラムシとの関係で寄り付くだけなのか、ともかく蟻が集まるナンキンハゼ(南京櫨)の雌花の子房が、役目を終えた柱頭を付けたまま、こんなに膨らみ始めました。
雛が孵って巣立ちの季節です。どこからともなく飛来して、長めの尾羽を上下に振りながら駐車区域の地面を歩き回っていると思えば、屋根へとひらり。プール棟の天辺に上がって周囲を眺め遣るのは、ハクセキレイ(白鶺鴒)の幼鳥のようです。もう自立しているのでしょうね。
<<「レイモン・ルフェーヴル」前の記事へ
次の記事へ「早乙女花」>>
Copyright (C) 2019 太陽の郷プールガーデン. All Rights Reserved.