情景「プールサイド」

2023/06/08

梅雨空に想う

梅雨入り間近、茅ヶ崎でも雨の日が多くなってきました。梅雨と言えばしとしとと穏やかな降り方をしたものでしたが、近ごろはバシャバシャとあるいは滝のように降ることがしばしばです。気候の変動が自然の摂理だけでなくなってきたように思います。人間の叡知は、太古の太陽の恵みだけから火を使うようになり、やがて電気を起こすようになって生活環境は格段の変革を遂げ、素晴らしい便利さや快適さを手にするに至りました。が、引き換えに地球への負荷を増大させてしまった。太陽の郷の緑がそのような地球環境の回復に、いささかでも貢献していければと思っています。庭園は緑濃き季節を迎えています。植栽担当の汗が光ります。

 

(以下、柴橋さん投稿です。)

ホタルブクロ(蛍袋)、数輪咲き始めたと思ったら、あっという間にこんな群生が出現しました。

 

アカメガシワ(赤芽柏)の雄株の開花です。花弁はなく、萼が裂けて多数の雄蕊が突き出るだけですが黄色い葯は目立ちます。

 

エビヅル(蝦蔓)の雄株の花も、長い雄蕊が突き出るだけの姿です。開花前は黄緑の丸い姿なのに、開花と同時に花弁を脱ぎ捨てるのだとか。その遷移の様子を収めたいと思いつつも機会に恵まれません。

 

マテバシイ(馬刀葉椎)の雌花です。雄花に比べて数も少なく、地味であるばかりか、茎に付着したカイガラムシの一種かと思わせる様な姿です。

 

それが一年後にはこの様な状態になる筈。二年かけてドングリになります。

 

こちらは雄花。先週ご紹介した写真に比べて疎な花序なので、個々の花の姿がお分かりになると思います。

 

先の写真を見て、毬(イガ)の生えた虫が葉裏を這う姿の様に思われた方もいらしたかも知れませんが、こちらは本当の虫。と言っても、てんとう虫(ナミテントウ:並天道)の幼虫です。棘毛は刺さったりするでもないし毒があるわけでもないそうなのですが、そのおどろおどろしい姿には些かビビってしまいます。

 

これも風媒花、オオバコ(大葉子)です。小さな花が集まった穂が真っ直ぐに伸びています。この写真では上の方では雌蕊を伸ばした雌花状態、中頃はややピンクがかった葯をつけた雄蕊が現れ始めた雄花状態、そして下の方では花粉を放出した後の状態となっています。

 

小さくも華麗なラン、ネジバナ(捩花)が現れ始めました。咲き始めはピンクの色合いも鮮やかに感じるのは気のせいでしょうか。

 

締めくくりは、優雅に咲くアフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿)の白い花です。花の姿から百合の仲間と思いきや、ヒガンバナの仲間だとか。確かに百合とは違い、その優雅な姿は一日で萎んでしまいます。

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