2022/04/07
桜の花びらが舞うようになりました。換気窓からプールサイドにも舞い散ります。プールに浮かべば花筏、そんな中を泳げたら素敵ですね。「赤色エレジー」(あがた森魚)という歌をご存知ですか。♫愛は愛とて何になる・・・。昭和を彷彿とさせるもの悲しさを秘めた歌、♫昭和余年は春も宵 桜吹雪けば情も舞う・・・と続きます。
桜が入学式から卒業式を飾る図式に変わってきたというお話が前回ありました。幾多の出会いと別れを静かに見守ってきた桜が今年も散っていきます。潔く、風に任せてはらはらと、一抹の寂しさが漂う時です。
これから滴るような緑を繁らせて、来年の開花に備えていくのですね。
散る桜残る桜も散る桜 良寛和尚
(以下、柴橋さん投稿です。)
木漏れ日が風に移ろう午後、光と陰の織りなす綾の中にモミジの紅い花が煌めく一瞬があります。芽鱗の紅と開き始めた葉のやや黄色がかった緑との彩りの対比が美しさを引き立てているように思います。葉が5つか7つの裂片になっていることからすると、イロハモミジ(伊呂波紅葉)でしょうか。
オランダミミナグサ(和蘭陀耳菜草)です。コハコベとよく似ていますが、コハコベは花弁が10枚に見えるほど切り込みが深いのに対し、オランダミミナグサの切り込みは浅いので区別は容易です。この頃は道端でもよく目にします。
(コハコベと見てしまいました。)
オニタビラコ(鬼田平子)です。春の七草として「ホトケノザ」と紛らわしい名前で呼ばれるタビラコより大きいので頭にオニが付けられたのだとか。見るからに菊の仲間です。先端が二つに裂けてくるりと反っている柱頭は、牡羊座のマークに似ていますね。
(花だけで判別できなかった。ロゼットから花茎が長く伸びてこの花があるのですね。)
辺り一面のヒメオドリコソウ(姫踊子草)です。壮観です。色や大きさこそ違え、蔵王の樹氷を思い起こしました。花は、タビラコではない方のホトケノザに似ています。どちらもシソの仲間です。
(こんなに見事な群生は今年が初めてのような気がします。この群生を撮りたいと思っていました。見事に捉えてくださいました。もうじき刈られる定めにあります。)
スズメが頭に付く植物をもう一つ、こちらはスズメノカタビラ(雀の帷子)です。雀「の」帷子です。帷子とは一重の着物のことですが、穂先を帷子の合わせ目に見立てたのでしょう。雄蕊ははっきり分かりますが、雌蕊はまだ隠れている様です。
春になり、ヤブキリ(藪螽蟖)も登場して来ました。藪に住むキリギリスという意味の名前です。長い触角が印象的です。カメラ目線になっていますね。もう驚きません。複眼ですからこれも偽瞳孔なのです。花はツルニチニチソウ(蔓日々草)です。
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